
理系・新卒でインフラ業界に従事しています。
現場を5年経験し、現在は企画系スタッフとして日々励んでいます!!
数多くの同期、同僚が「会社に合わない」「仕事がつまらない」「人間関係が面倒」という理由で、転職していくのを目の当たりしてきました。
同時に「インフラ業界での仕事を楽しんでる人」もたくさん見てきています。
この記事は、自分自身のインフラ業界での勤務経験から、どんな人がインフラ業界に向いているのかを知ってもらうための記事です。
本記事内で言う、「向いている」とは、「業界と自身の性格・タイプが合う」、こんな感じのイメージで使っています。
向き、不向きを知ることは、次のような事に活かすことができます。
企業とのミスマッチを無くす
自身のキャリアを考えなおす
インフラ業界の実情を知り、皆さんのキャリア形成にぜひ活かしてください!!
インフラ業界とは
インフラ業界とは、鉄道、航空、空港、電力、ガス、道路、通信など、社会の基盤となる、生活に密着したサービス・仕組みを提供する業界を指します。
よく「インフラはあって当たり前」と言われますが、実際に働いて見ると、何千人、何万人という人達が当たり前を維持するために働いており
当たり前を維持する難しさを痛感する毎日です。
インフラ業界の就職難易度
入社試験を受けたのはかなり前なので分かりませんが、同期に有名大学卒(東京、京都、大阪、名古屋等)が多いのは事実です。
参考に、日本のインフラ業界の代表とも言える、東京電力の採用大学をご覧ください。(就職四季報2023年版より)
【文系】
(院)早稲田大学院5、慶應義塾大学院1、京都大学院1、中央大学院1、筑波大学院1、東京工業大学院1
(大)慶應義塾大学8、早稲田大学6、同志社大学4、明治大学3、立教大学3、青山学院大学3、東京大学2、東北大学2、埼玉大学2、新潟大学2、東京女子大学2、立命館大学2 他
【理系】
(院)早稲田大学院15、東京工業大学院13、東京理科大学院12、東北大学院10、北海道大学院9、名古屋大学院7、東京都市大学院7、東京大学院4、京都大学院3、慶應義塾大学院2
(大)日本大学13、東京都市大学7、東京理科大学5、芝浦工業大学5、早稲田大学5、東京電機大学4、千葉工業大学3、中央大学3、東海大学3、東京工科大学3、日本女子大学3 他
採用大学から見ても、難易度の高さが伺えます。
現在の市場価値を確認してみよう
サラリーマンとして働く上で、「自分の市場価値」はどれくらいなのか、を把握しておく事は非常に重要です。
価値が把握できていれば、必要以上に会社に固執することが無くなりますし、今価値が低い人は「どうすれば上がるのか?」を考えながら上げていくだけです。
インフラ業界で働くメリット
これまでは入社できれば定年まで安定した業界!!と言われてきましたが、今後は「挑戦していけるところ」だと思ってます。
また、挑戦の規模も大きいのが特徴です。(脱炭素化への対応や新規事業の検討等)
変われない企業が消えていく事は、業界の人全員がわかっている事です。
社内における、挑戦に対する支援も年々厚みを増しているように感じます。
インフラ業界で働くデメリット
・上下関係が厳しい
・下積みの期間が長い
・成果が正しく評価されない
・やる気の無いおじさん達が多い(他業界より特に多いと思う)
インフラ業界の課題
技能伝承
ベテラン世代が定年退職を迎え、若手への技能伝承が大きな課題となっています。
稼ぐマインドの欠如
過去は、独占的な業務が多かった背景から、「稼ぐ必要が無かった」のが事実です。
近年になり、稼ぐ事が求められてますが、稼ぐ意識は低いままです。
(銀行から転職してきた方が「稼ぐ意識が低すぎる」と言ってました。)
インフラ業界に向いている人の特徴
一言でいうと、上下関係を受け入れ、下積みを乗り越えられる人です。
他業界よりも、昔の名残が根強く残っている業界です。
※受け入れる、乗り越えられる=凄いでは無いのでご理解ください。
工業高校卒業
インフラ業界の社員構成の内、半数以上を占めるのが高卒の方々になります。
入社後は、インフラ維持管理のための技術者になるべく教育を受けます。基本的には、何人かで1グループになり、点検や修理に出向きます。
必然的に先輩から教えてもらう必要があるので、先輩後輩の上下関係の元に、勉強していくしかありません。
ここで必要なのが、上下関係を素直に受け入れることです。ベテランは、これまでの現場トラブル等をよく熟知していて、現場の怖さを知っています。
現場に出ている時は、本当によく怒られていました。
多くの人は、下積みの段階で先輩と合わなかったり、指導が厳しかったりで、「合わない」と感じてしまうことが多くあります。
大学卒業(理系・文系)
インフラ業界の中では、大卒は社員構成の中でも、かなりの少数に分類されます。
幹部候補生のため、我慢して頑張れば偉くなれちゃいます。(現場のオヤジからしたら面白くは無いですよね)
このような背景もあり、多くの人は、「嫌われ役」に嫌気がさしたり、現場のオヤジ達の文句が鬱陶しくなり、辞める事を考えます。笑
仲良くなる前は最大の敵、仲良くなれれば最強の味方。これがインフラ業界のオヤジです。
直感的に、この下積み期間を上手く乗り越えれると思う人は、インフラ業界のサラリーマンに合っています。
企業そのものとのミスマッチで20代や30代の貴重な時間を無駄にするのは、外から見ていて本当にもったいないと感じます。
色んな業界のことを勉強しながら、より良いサラリーマン人生にしていきましょう!
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